【Day30】施術家として「やらない」と決めていること
2026/02/02施術家として長く続けていく中で、できることは増えてきました。
身体の反応が分かるようになったり、変化の兆しを感じ取れるようになったり。
でも同時に、「やらない」と決めてきたことも、少しずつ増えています。
私は、無理に変えません。
急がせません。
答えを与えません。
「ここが原因です」と断定することもしません。
「こうすれば良くなります」と約束することもしません。
それは冷たさではなく、身体への敬意です。
不調があると、どうしても誰かに導いてほしくなります。
正解を教えてほしくなります。
安心できる言葉がほしくなります。
でも、施術家ができることには限界があります。
その人の身体が選ぶタイミング。
その人の内側で起きていること。
それを、こちらの都合で動かすことはできません。
だから私は、「良くしてあげよう」と力を入れすぎないようにしています。
良くなってほしい気持ちが強すぎると、身体は、その期待に応えようとしてしまう。
本来の反応ではなく、“期待に合わせた反応”が出てしまうことがあるから。
私は、身体が黙っている時間を邪魔しません。
反応が出ないことを、失敗だと扱いません。
何も起きていないように見える時間も、身体にとっては、とても大切な調整の時間。
答えを急ぐ人ほど、この「間」を不安に感じやすい。
でも私は、その不安を埋めるために、言葉を足しすぎないようにしています。
説明しすぎない。
意味づけしすぎない。
評価しすぎない。
施術家として、「何かをする」ことよりも、「余計なことをしない」ことのほうが、ずっと難しい。
それでも、やらないと決めているからこそ、身体は、自分の力を使い始めます。
ヒーリング整体は、施術家が主役になる場ではありません。
主役は、その人の身体。
私はただ、その力が働けるように、静かな環境を整えているだけ。
それが、施術家として、私が「やらない」と決めていることです。